エスメラルダ


あらすじ 

 

 

第一幕

しかし、なんとエスメラルダが恋に落ちた衛兵フェビュスには婚約者がいたのです。

そのことを知ったエスメラルダは悲しみに暮れますが、フェビュスとその婚約者のパーティに踊り子として招かれてしまいます。

エスメラルダは、悲しみをこらえながらグランゴールと踊ります。

(ガラやコンクールなどで踊られるグラン・パ・ドドゥやヴァリエーションは物語には元々存在せず、バレエ作品として登場しました。ダイアナとアクティオンも同様。)

そんなエスメラルダに、やはり惹かれてしまうフェビュス。

パーティが終わった後、エスメラルダのもとを訪れ彼女への愛を伝えます。

しかし、そこに嫉妬心を抱いたフロロが現れ、フェビュスを刺してしまうのです。

逃げ出すフロロ、その場にいたエスメラルダが濡れ衣を着せられ捕らえられてしまいます。

 

第二幕

それから16年が経ち、連れ去られた女の子はエスメラルダと名付けられ、美しく妖艶な踊り子に成長しました。

日没後のノートルダム寺院前の広場では盗賊達が騒ぎ、踊っています。

 

エスメラルダが大聖堂の広場に訪れた時、広場へ迷い込んだ詩人グリンゴールが盗賊達に処刑されそうになっているところでした。

彼に妻という存在がいれば助かると知った、心優しいエスメラルダは自ら妻になると名乗り出ます。無事に命を取り留めたグランゴールはその優しさに心惹かれていきます。

 

また、その一部始終を見ていた大聖堂の聖職者フロロはエスメラルダの美しさに一目惚れし、鐘つき男カジモドを使って誘拐しようと企みます。

しかし騒ぎを聞きつけた衛兵によってカジモドは捕らえられます。

カジモドは広場でさらし者されてしまいます。心の優しいエスメラルダは自分を誘拐しようとしたカジモドをかばいます。

彼女の優しさに触れたカジモドもまた、恋に落ちてしまいます。

 

しかし当のエスメラルダは、自分を助けてくれた衛兵フェビュスに惹かれていました。

それを良く思わない聖職者フロロは、様々な方法でエスメラルダに迫るも拒否され、さらに憎悪を募らせていきます。

 

 第三幕

囚われの身となったエスメラルダ。彼女の元を訪れたフロロは自分の妻になれば助けてやろうと告げますが、エスメラルダは拒絶します。

物語の舞台は15世紀のパリ、ノートルダム大聖堂の前で女の赤ちゃんを抱いたジプシーの女性が倒れてしまいます。

近くを通りかかったジプシーたちはその女性が死んでいると思い込み、それを良いことに赤ちゃんを連れ去ってしまいます。

その後、意識を取り戻した女性は子供がいないことを知り悲しみ狂ってしまいます。

 

 

一命を取り留めたフェビュスも、エスメラルダが企み自分を刺したのだと思い込み、彼女の元を離れていきます。そしてエスメラルダは処刑の日を迎えてしまいます。

その時、16年前から彼女を探し続けていた母親がついにエスメラルダの元にたどり着きます。

しかし彼女の置かれている状況を目の当たりにし、あまりの衝撃に命を落としてしまいます。

これまでの出来事、母親の死、辛いことばかり続いていたエスメラルダは心も身体も弱り切り、そのまま処刑されてしまいました。

その様子を大聖堂の塔の上から見ていたフロロを、怒りと悲しみに満ち溢れたカジモドが突き落とし、カジモドは姿を消してしまいました。

 


役柄・登場人物一覧

 

エスメラルダ
フェビュス・ド・シャトォペール(士官)
カジモド(鐘つき人)
ピエール・グランゴワール(詩人)
クロード・フロロ(司祭)
クロパン
ジプシー
エスメラルダの友人
民衆
子供たち
警備隊
貴族
ワルツ
フルール・ド・リス
フルールの友人
エロイーザ・デ・ガンデロピエ(フルールの母)
パストラル
店主
道化
修道士
パラーチ

・参照サイト:スタジオマーティ