脚が太くなってしまう!?バレエで気を付けたい前ももの使い方

バレエダンサーといえば、細くてスラリとした長い手足が素敵ですよね。バレエダンサーの体型に憧れて、バレエを始める人も多いのではないでしょうか。しかし、筋肉の使い方を間違えると、バレエで脚が太くなってしまうことも。今回は、脚が太くならないようにバレエで気を付けるべき前ももの使い方について解説します。

 

前もも「大腿四頭筋」の役割

前ももの部分には「大腿四頭筋」と呼ばれる筋肉があります。この大腿四頭筋は、体の中でもトップクラスの大きな筋肉で、主に体重や股関節を支える役割を果たしています。膝を伸ばすときや股関節の屈曲の際に働くのが、前ももである大腿四頭筋です。走っている最中に止まることができるのも、この大腿四頭筋のおかげです。また、大きさ故に体の基礎代謝を上げる働きも担っています。

 

バレエにおいても、大腿四頭筋がなければ膝を伸ばすことも脚を上げることもできないため、大切な筋肉です。

 

アウターマッスルとインナーマッスル

速筋と遅筋という言葉をご存じでしょうか。「速筋」はアウターマッスルとも呼ばれ、瞬発的に大きな力を発揮する筋肉で、100m走など無酸素運動の時に使われます。一方で、インナーマッスルとも呼ばれる「遅筋」は、持久力を発揮する筋肉で、ランニングなど有酸素運動を行う時に使われる筋肉です。

 

瞬発的に大きな力を発揮する速筋は、鍛えると肥大化しやすく、ラグビー選手など大きな体を目指す人は速筋を中心に鍛えます。対して、遅筋は鍛えてもあまり肥大化しません。

 

前ももの大腿四頭筋は、速筋です。そのため、バレエにおいても前ももを使いすぎると脚が太くなってしまう可能性があるのです。バレエでは、遅筋である内太ももの「内転筋」を意識的に使えるようにトレーニングしましょう。

 

バレエにおける前ももの使い方

太くなるからといって、前ももを全く使わずにバレエを踊ることはできません。しかし、使い過ぎると脚が太くなる原因になるため注意が必要です。瞬発的な動きに適した前ももは、持久力を必要とするバレエには、逆に負荷がかかってしまうためあまり適していません。

 

バレエで必要とされる内太ももの内転筋ですが、日常生活で使われることが少ないため、初めのうちは意識的に使うことが難しく、ついつい前ももに頼りがちになってしまうかもしれません。しかし、前ももにばかり頼って脚を上げていると、脚が太くなるだけでなく、前ももがパンパンになってキープするのが難しくなります。

 

内転筋を上手く使うためのポイントは、かかとでしっかり床を押すことです。そうすると足裏全体が伸びて、内転筋を使いやすくなります。内転筋をうまく使えるようになると、脚を上げるのも楽になりますよ。

 

「ハムストリングス」を鍛えて前ももの負担を軽減

ももの裏側にある筋肉を「ハムストリングス」と呼びます。このハムストリングスと前ももにある大腿四頭筋のバランスが悪いと、より前ももに負荷がかかってしまう原因に。バレエにおいても、ハムストリングスが弱いとお尻が落ちてしまったり、膝が曲がってしまいます。ハムストリングスを鍛えて、前ももと裏ももの両方をバランス良く使うことができれば、前ももを固め過ぎずに使うことができます。

 

初めのバーレッスンの時に、骨盤の位置、背中を伸ばすこと、股関節からのターンアウトの3点を意識して取り組むことで、前ももの緊張を抑えることができるので試してみてください。

 

前ももを上手に使って美しい脚を目指そう

初めのうちは前ももに頼りがちですが、そのまま続けていると脚が太くなってしまう可能性があります。少しずつ、内転筋やハムストリングスを意識して、筋肉をバランス良く使えるように頑張りましょう。筋肉は、少し意識するだけでしっかり働いてくれるようになります。しなやかな脚を手に入れるためにも、前ももの使い方を意識してみてくださいね。

 

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